2010-08-22(Sun)

穂高岳登山(7) 「重太郎新道へ」

.


穂高岳登山(7) 「重太郎新道へ」
(画像の大部分は和田氏提供による、現地イメージ写真です)


岩ヒバリであろうか、チチ・チチとさえずり音が耳に心地よい。

気が付くと頭上のどす黒い岩峰が時折、ガスの切れ間より伺うことが出来る。 
やはり天下の穂高である。 
これからあの峻険な岩稜、垂直に近いと思われる岩場をこの脚で踏むと思うと、緊張の気脈が心身を走る・・!。

大休止の後、大きく深呼吸して、靴紐を締めなおし、イザ・・!、出発である。 


これから先は山道をただ単に歩いて登るというより、岩場を両手両足をつかって岩を登る。 つまり、岩登りの範疇に入る「登攀」(よじのぼる)といっても過言ではあるまい。 

岳樺(ダケカンバ)に囲まれた岳沢ヒュッテを出た。 
時に9時45分であった。


先ほど渡った石川原を上流で渡り返して再び山道に入った。 
大きな川原であっても、殆ど水の姿が無かった「岳沢」であるが、ココに至って清霊な沢水を見た。 
先般、岳沢ルートには“水が無い”と記したが、そうではなかった・・?、 存外、一時的、或いは季節性のものかもしれない。
それに、現在のような湿性模様の様気には、水が現れるのかも知れない。




岳沢の貴重な水場(一時的なものらしい・・?):dh17




気が付くとこの辺りはキャンプ場・幕営地であるらしい。 赤青黄色の天幕がそこかしこに見受けられる。 
だがテント周辺には人の気配が殆ど感じられない。 いずれも穂高方面への頂上アタックへ向かったものと思われる。


暫し、樹林の中のジグザグの登りを繰り返す。
見受けられる岩壁上部は同様に黒い霧に閉ざされているが、下部は行く手を阻むが如く灰色の岩場が立ちはだかっているのが判る。 

30分位もたったであろうか、綴ら折の道を喘いでいるうちに往き止まった。 
いよいよ岩稜地帯の急登の始まりである。 

チョット一息入れて気持ちを新たに早速取り付いた。 
岩場に身体を寄せて、ホールドとスタンスを充分に確かめながら攀じることになる。 

小生の場合、特に両腕には自信があった。 
山歩きに来て、腕に自信があるとは聊か妙であるが、元々、山歩きの絶対条件である足腰は余り強い方ではなく、多少の不安も無いわけではない。
そこに腕の力をかりれば、より身軽に登攀出来ると思うのである。


先程、岳沢ヒュッテを先行していた若者二人(この頃は小生も若いが・・、)に追いついた。
様子を伺うと相当に難渋しているようである。 
未だ山慣れしていない感じが見て取れるのである。 

小生も特別急ぐ気持ちは無いので、(尤も、急ごうと思っても急げるものではないが・・、)ほぼ一定の間隔をおいて付いていった。


断崖絶壁のような急勾配であり、気が付くとルートには“浮石”が多くなっているようでもある。 
後から来ている登山者はいないようであるが、落石には充分気をつけねばならない。

殆ど四つん這いの状態の攀じりであるが、今のところ足元はしっかりしているようである。 
落石に注意しながら、脚部は勿論、手と指の感覚に万全を期しておけば、特に危険な場所ではない。




○印岩場の登り:dh15





重太郎新道より奥穂方面の壮絶な景観:dh16




岩肌の所々に、○印や⇒印が記されていて、時には×印も見受けられる。 
道程を案内してくれるのであり、実に有り難い事である。 

勿論、見誤って×印を進行してしまうと途中で行き止まってしまう。 
それだけならよいが、戻るに戻られなくなってしまう恐れもある。 

用心用心・・!!。

次回へ・・、

尚、今後の写真掲載の大部は、「和田様」の御提供によるものです。
和田氏ホームページへ  
http://www.tok2.com/home/pokopoko110/newpage172.html




【小生の主な旅のリンク集】

《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ)   FC2ブログ   C・掲示板   FC2 H・P   gooブログ   yahooブログ

《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」   日本周遊紀行「西日本編」   日本周遊紀行 (こちらは別URLです)

【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床   白神山地    紀伊山地の霊場と参詣道   安芸の宮島・厳島神社   石見銀山遺跡とその文化的景観

ハワイ旅行2007   九州旅行2008   沖縄旅行2008   北海道道北旅行   北海道旅行2005   南紀旅行2002


【山行記】

《山の紀行・記録集》
「山行履歴」   
「立山・剣岳(1971年)」   白馬連峰登頂記(2004・8月)   北ア・槍-穂高(1968年)   上高地・岳沢・穂高(1979年)   上高地・明神(2008年)   南ア・北岳(1969年)   八ヶ岳(1966年)   八ヶ岳越年登山(1969年)   谷川岳(1967年)   丹沢山(1969年)   西丹沢・大室山(1969年)   西丹沢・檜洞丸(1970年)   丹沢、山迷記(1970年)   奥秩父・金峰山(1972)   

《山のエッセイ》
「上高地雑感」   「上越国境・谷川岳」   「丹沢山塊」   「大菩薩峠」

《スキー履歴》
「スキー履歴」


.
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

FC2カウンター
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
旅と登山の検索コーナー
カスタム検索(サイトに合わせた検索結果を表示)
フリーエリア
【関連リンク情報】
最新記事
カテゴリ
プロフィール

orimasa

Author:orimasa
いらっしゃいませ・・!
「日本周遊紀行及び旅の記録」
にようこそお越しくださいました、
心より歓迎申し上げます。
タイトルの如く、主に日本各地を
巡りながらの情報ブログです。
記事はすべて、管理人自身が
独断と好みで調べたものです。
時々、誤認情報が生じる場合も
ございますので
あらかじめご了承下さい。

では、ごゆっくりどうぞ。




神奈川県厚木市
男性
ベテラン年代