2011-07-01(Fri)

尾瀬紀行(22)燧ケ岳 「俎、柴安の山頂」

.



 尾瀬紀行(22)燧ケ岳 「俎、柴安の山頂」  , 







雪を被った柴安の山頂と振り返って望む俎板山頂



手前側、「赤ナグレ岳」の山塊が、いよいよ頭上に迫ってきている。
そして、間もなくの「ミノブチ岳」の峰に出た。 
ミノブチ岳は南東に突き出たピークで展望も良く、腰を降ろし休憩するには最適地でもあろう。 
既に、数人の登山者が休息を取っている。

南側の端に立って沼の姿を見下ろすと、沼尻あたりが直下に見えて、まるで鳥となって沼を俯瞰しているような気持がする。 
それに、正面には奥日光連山の展望も素晴らしく、鬼怒沼山や日光白根が屏風のように立ちはだかる。 
特に男体山の優雅な円錐形や女峰山の鋭角の山容が、遠慮がちに顔を覗かせている。


燧ケ岳は、標高2356メートルの柴安(しばやすぐら)のほか、俎板(まないたぐら;標高2346メートル)、赤ナグレ岳(同2249メートル)、ミノブチ岳(同2234メートル)、御池岳の五山の総称で、「燧ヶ岳」という単独の名称は無いのである。

俎に登る道はさらに展望が素晴らしく、なかなか歩が進まない。 
なにしろ、通過したミノブチ岳とあいまって、柴安の山容も迫ってきていて、その姿が迫力があって美事だった。


俎へ到着後、大休止を入れるつもりであったが、人が大勢(御池から登ってきた連中)と狭い岩場の山頂なので、一息いれて柴安へ向かった。

燧ケ岳の最高点は柴安(しばやすぐら)であり、その隣に、10m低い俎(まないたぐら)があるが、この二つのピークは元々は遥かに高い一つの山頂であったらしい。
ある時期、山頂部分を含む土塊が南へ滑り落ちたことによって、二つのピークが生じたといわれる。

その時、崩れ落ちた土砂や岩塊が麓の沼尻川を堰きとめ、尾瀬沼が出来たと言われ、又、崩落するときの侵食によって造られたのがU字状の凹地である「ナデッ窪」が形成されたといわれる。



人気(ひとけ)のない柴安の頂上で展望を楽しみながら、腹ごしらえをする。
何時ものことながら、持参した携帯ガスコンロにて湯を沸かし、インスタントラーメンを煮込みながら、コーヒーを沸かし、更に、缶詰の鰯を肴に気付けのウイスキーを流し込む。 

奇跡的といっていいほど無風に恵まれ、快適に頂上で過ごせるのは、山男として至福の一ッ時である。 
山への憧れは、やはりこの一瞬があるからだろう・・!。

昨夜、上野駅を発って沼田まで不眠の乗車、沼田から尾瀬の基地である大清水までバスで揺られ、大清水から三平峠までの長い道のり、雪中の尾瀬沼・沼尻までの湖畔めぐり、そして、燧ケ岳の最後の急登の数時間である。 

誰が考えても楽な山登りとは言えない・・!。 
苦渋をたぎらせながら、遂に、ここまでたどり着いた。

この労苦・・!!、

それでもこの位置・柴安や俎板の頂上に達したとき、この地球の凸部の大地に立った時、これまでの苦労は吹き飛んでしまうのである。 
しかも、充分お釣りがくるほどの充実感を味わえるのである。

やはり「山」とはいいもんである・・!!。


次回、「燧ケ岳の




【小生の主な旅のリンク集】

《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ)   FC2ブログ   C・掲示板   FC2 H・P   gooブログ   yahooブログ

《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」   日本周遊紀行「西日本編」   日本周遊紀行 (こちらは別URLです)

【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床   白神山地    紀伊山地の霊場と参詣道   安芸の宮島・厳島神社   石見銀山遺跡とその文化的景観

ハワイ旅行2007   沖縄旅行2008   東北紀行2010   北海道道北旅行   北海道旅行2005   南紀旅行2002


【山行記】

《山の紀行・記録集》
「山行履歴」   「立山・剣岳(1971年)」   白馬連峰登頂記(2004・8月)   八ヶ岳(1966年)   南ア・北岳(1969年)   北ア・槍-穂高(1968年)   谷川岳(1967年)   丹沢山(1969年)   西丹沢・大室山(1969年)   八ヶ岳越年登山(1969年)   西丹沢・檜洞丸(1970年)   丹沢、山迷記(1970年)   上高地・明神(2008年)

《山のエッセイ》
「上高地雑感」   「上越国境・谷川岳」   「丹沢山塊」   「大菩薩峠」




スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

FC2カウンター
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
旅と登山の検索コーナー
カスタム検索(サイトに合わせた検索結果を表示)
フリーエリア
【関連リンク情報】
最新記事
カテゴリ
プロフィール

orimasa

Author:orimasa
いらっしゃいませ・・!
「日本周遊紀行及び旅の記録」
にようこそお越しくださいました、
心より歓迎申し上げます。
タイトルの如く、主に日本各地を
巡りながらの情報ブログです。
記事はすべて、管理人自身が
独断と好みで調べたものです。
時々、誤認情報が生じる場合も
ございますので
あらかじめご了承下さい。

では、ごゆっくりどうぞ。




神奈川県厚木市
男性
ベテラン年代