2011-07-07(Thu)

尾瀬紀行(27)燧ケ岳  「熊沢田代」

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 尾瀬紀行(27)燧ケ岳 「熊沢田代」   ,




熊沢田代から燧ケ岳を望む



急斜面の森林帯を抜けると信じられないような光景が広がっていた。
眼前には大雪原が広がっており、会津駒ヶ岳の稜線もきれいで遠方は平ケ岳、越後駒、荒沢岳などの会越国境の名峰が雪原を前景にして連なる。 


ここは「熊沢田代」で、本来なら池塘に長い木道が敷かれていて、ベンチからは水生植物の群落・キンコウカ、ワタスゲ、トキソウなどが咲き乱れるところである。 
その構図は尾瀬屈指のビューポイントで、燧ケ岳を目の前に「尾瀬で一番美しい道」とも言われるところである。


見通すと、今は真っ白い雪の原っぱが広がるのみで、ただ、木道部分がややせり上がり、道筋、ふみ跡もしっかり確認できる。


本来、階段状の木道が付してあるが、今は雪面の緩い斜面をゆっくり下ってゆくと、間もなく平坦な中央部の休憩地に達した。 
誰が払ったのか休憩スペースの木道広場のベンチ部分だけが露出していて、お陰で快適に休憩を取ることができた。


気が付くとこの地は南北の傾斜地の中央にあたり、つまり、湿原の底の部分に相当する。 
絵や写真でみても判るとおり、この部分の休憩地の両側には池塘が存在しているはずであるが、今は雪の閉ざされていて現物を見ることはできない。 
ただ、その面影が何となく判るような気もする。


因みに、シーズンともなると熊沢田代は緑の草原、秋には草紅葉が広がり、その中央に湿原の中を木道がうねりながら伸びている。 
そして、木道を挟んで佇んでいる二つの池塘との景観美が見事にマッチして、更に、で南に燧ケ岳、北側には会津駒のたおやかな峰との景観バランスが見事に絵になっているのである。 

人によっては尾瀬界隈では、一番の景観地はこの地であるともいう。
7月ともなるとワタスゲの花群落、8月上旬はキンコウカの花群落が乱舞する。

尚、田代とは普通、田や苗代のことであるが、尾瀬やその周辺では湿原のことを「田代」と呼ぶ場合が多い。 

尾瀬ヶ原も大きく分けて、西側より上田代、中田代、下田代に区分されているようである。



大休止の最中、6人程の中年女性と思しきグループがやってくる。 
かなりの軽装でワイワイガヤガヤ賑やかそうである。

重装備でたった一人の小生を見て、さも珍しそうに・・、
「大変そうね、どちらから・・?」
「あの天辺から降りてきたの・・?」
「一人で大変ね・・!」
「これからどちらへ・・?」
「今度、私たちも頂上へ行ってみたいわね」

などど各人が興味本位で聞いてくる。
”どちらから・・、” もないもんである。  道は一本のみで、登りか下りだけなのである。 

やや閉口しながら、適当に答えていたが、よく見ると小奇麗で、品の良さそうなご婦人方であり、趣味の会のグループで時折、関東郊外等ににハイキング程度の山歩きを楽しんでいるらしい。

今回は桧枝岐まで旅行に来たらしいが、天気も良さそうなので宿の主人の案内、紹介で御池まで送ってもらい、ここ熊沢田代まで観光ハイクに来たとのこと。


貴婦人達・・? に囲まれて悪い気はしないが、多勢でやや圧倒されそうでもある。 
そそくさと支度をして熊沢田代を後にした。


次回は、「広沢田代




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