2011-07-15(Fri)

尾瀬紀行(35)裏燧林道 「上田代」

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 尾瀬紀行(35)裏燧林道 「上田代」   、





上田代の標識



ここを過ぎると、また緩やかな登りが始まる。 
小鳥のさえずり音を聞きながらペースよく歩く。膝関節の痛みを忘れるくらい好調のようだ。

思えばこの辺りは「御池」という名前が付いている通り、大昔はあるいは広大な池、池塘だったのかも知れない。
樹林の中のゆったりとした登りから、更に一時して「上田代」の原っぱへ着いた。
そのほぼ中心に標識があって、こちらの標高は1620mを示している。
昨日登行を終えた「燧ケ岳」の標高が2356m(芝安クラ)であるから、ほぼ700mの標高差であった、  

こちらはさすが雄大な田代である。 
この田代も下山時の熊沢田代に似て見事な傾斜型の湿原になっている。



御池からは御池田代、姫田代、上田代、ノメリ田代、横田代、西田代、天神田代など裏燧は田代、湿原が多く目立つのが特徴であろう・・?。 

この季節(5月上旬)であるから当然、湿原は未だ白一色であるが、芽吹いて葉が落ちる、所謂、樹木の活動シーズンには多彩な景観を見せることであろう。



それにしても、普通に見わたすと田代(湿原)はただの原っぱの様にも思われる。 
周囲は樹林帯で囲まれていて、これら平坦地のみが木のない場所がある事は、やはり、不思議といえば不思議である。 
川の流れもあり草も生えているのに、何故木は生えないのか・・??。

前述したように、一般に「湿原」とは、主に浅い湖沼や潟などが次第に堆積物で埋まり、陸地化したものである。 

特に、平地にある浅い湖沼は、周囲からの土壌の流入、それに水中や水辺の植物の生長につれ、それの循環生産される植物遺体などの堆積によって、次第に浅くなり、次第に陸化するとされている。

このような湖沼→湿原→森林(陸地)と変化していくことを「湿性遷移」とも言うらしい。
長い年月の間に陸化していく途中の草原地域が湿原であるとも言える。


だが、寒冷高地では湖沼やあるいは排水の悪い平坦地に生えていた植物の遺骸があまり腐らずに堆積し、つまり、雨水が土壌に沈下しても栄養分の少ない植物遺体の堆積した湿原では樹木の種子が飛んできても育たず、長期にわたって湿地である場合がある。

湿原では土壌や表面の水分の栄養分が乏しいか、栄養分があったとしても地表にあまり染み出ないなどの特徴から大形の樹木などが生育せず、高地での植物は高山性の草やコケ類などがよく生育するのである。


次回、「裏燧の田代群




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