2009-05-09(Sat)

表丹沢:「丹沢山迷記(6)」

.

表丹沢:「丹沢山迷記(6)」

「突入」・・、

ステップを取ながら、今一度思い返してみる。
小生の札掛からヤビツまでの認識の度合い・・?、 
先ほど、札掛の山小屋を出るときのおばさんや若衆の話の内容・・?、
地図の記載の内容と信頼性・・?、
最も重要な現在おかれている現場の状況・・?、
しかし、今一頭の中ではハッキリしたまのが無い。
彼の行動力と積極姿勢に圧倒されながら、リーダーの如く半ば信じて付いて行くのみであった。

そして、又々嫌な場所に出くわした。 いよいよ山が迫ってきて、かすかな沢筋の道は河原の中を行くようになり、しかもかなり急な登り勾配になってきたことである。
雪のほうもサンサンと絶え間なく降り注いでいる。

思い切って彼に声を掛けてみた・・。
「どうだい、チョット変だと思わないかい・・?」
「そうだな、言われてみれば、そんな気もするが・・、でももう直ぐだろう・・!。」
「いやまてよ・・、相対的に考えてみて人の言っていることや、地図の記載内容について絶対的に正しく正確とは限らないと百歩譲っても、先ず、時間的に考えてもだいぶ経過し過ぎているし、既に札掛から2時間以上もたっている。 それに、この際一番大事なことは現場の状況で、林道が無くなって普通の山道になって既に1時間過ぎているし、この沢筋の道も次第に山深く、しかも、この沢も次第に小さくなりだんだん険しくなってきている・・!、このまま行くと沢歩きのような状態のなりつつあるようだが・・?、 どうだい・・?。」
「うーん、本来、道は沢に沿って延びているし、林道と言っても次第に荒れてきてコンナ状態になってしまったのかも知れない・・?、 いずれにしてももうすぐで着くはずだ、もう少し行ってみよう・・。」
「よーし、それじゃもう少し行ってみよう」、 又しても渋々と歩き出した。


雪の為ばかりではない・・、足場が不明瞭になってきたのでピッケルを充分に活用しながら前へと進む。 
5~60歩行ったところで、又しても難渋しそうな所へ出くわした。 道が突然無くなってしまったのである。
道は、岩肌が露出した山肌に突き当たり、此れより先は沢の、渓流の河原に微かに付いているのだろう・・、ただ、雪の為、全く不明瞭なのである。
「どうかね・・?、やはり変だと思わないか、 少し冷静になってみようじゃないか。」
「うーん、やっぱり変かな・・!」、 さすがの彼も腕を組んで考え込んでしまった。
「よく言うじゃないか・・、山歩きは特にそうだが・・、一般にも疑問を生じたら、直ちに中止し、引き返して確かめることが大切だって、 これも一つの勇気というもんだろう・・?、 変だと思ったら戻ろうや、仮のりーだーとしてお願いするよ・・!!」
私も、絶対的な自信があって言っているのではないが、彼の余りの盲目的積極性に、敢えて苦言を呈した。
「うーん、そうだな、それじゃ取りあえず従おうか・・、」 
我等は遂に、180度向きを変えて歩き出した。


.
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
旅と登山の検索コーナー
カスタム検索(サイトに合わせた検索結果を表示)
フリーエリア
【関連リンク情報】
最新記事
カテゴリ
プロフィール

orimasa

Author:orimasa
いらっしゃいませ・・!
「日本周遊紀行及び旅の記録」
にようこそお越しくださいました、
心より歓迎申し上げます。
タイトルの如く、主に日本各地を
巡りながらの情報ブログです。
記事はすべて、管理人自身が
独断と好みで調べたものです。
時々、誤認情報が生じる場合も
ございますので
あらかじめご了承下さい。

では、ごゆっくりどうぞ。




神奈川県厚木市
男性
ベテラン年代