2011-10-12(Wed)

南ア・仙丈ヶ岳紀行(8) 「戸台口」

.



 南ア・仙丈ヶ岳紀行(8) 「戸台口」  .




さて、伊那北駅で登山者を満載したバスは、高遠を過ぎた辺りでも小雨が間断なく降っていた。

“何とか雨だけは止んでくれ・・!” 
“山道はどんな具合か・・?”

などと思案している間に、すっかり眠りこけてしまったようだ。

そして、周囲がガサバサと騒がしく感じられたときはバスの揺れ、動きも止まっていて、
それもその筈、終着の「戸台口」へ着いていたのである。
夢の中にあった小生も、瞬間的に現実の世界へ戻された。


冷んやりとした山の空気を胸いっぱい吸い込み、戸台へ降り立った。
戸台は、やはり雨だった・・!。
高台の停留所をトコトコ降りていって、大きな沢を一つ渡る。 
これは戸台川の本流とでも言おうか、入笠山を源流とする小黒川であった。

橋を渡った右手に橋本山荘があった。
炊事場からであろう、煙突から細々とではあるが煙がたなびいている。 いかにも我らを歓迎しているようだ。
やはりといっては何だけど、既に外来者向けにも朝食の用意があった。
300円の簡素な食事で、小生も早速戴くことにした。 
特に田舎仕立ての味噌汁は絶品であった。
これからの登行への活を入れるには十二分の量であり、美味しさであった。 


見渡すと向こう側の小黒川は両脇がV状になって、更に山深い感じがする。 
川沿いには意外と思えるほどの立派な林道が延びている。 
おまけに道沿いの谷側には、この林道にはそぐわないほどのコンクリートの頑丈そうな土留め補強壁が施してあり、それに小さな谷間を渡す橋はこれまた鉄橋のよな頑丈で立派な橋が架けられているのである。

聞くところ・・、 
この辺りには戸台集落があって、南アルプス登山口、また、炭焼きや林業などを生業として、昭和38年頃まで立派な集落があったという。
しかし、昭和34年の伊勢湾台風36災害(昭和36年の大雨被害で長野県南部の伊那谷など天竜川流域に氾濫や土砂災害などの甚大な被害が発生、特に下伊那郡大鹿村では、大西山が大崩落して32戸が流失、死者40人、行方不明者15人を出すという大惨事が発生する)などで被害を受けた他、出稼ぎなどで集落を離れる人も多くなり、昭和37年には戸台分校も廃校されて、集落に住む人も次第にいなくなったという。

集落に住んでいた或る人は、「森林鉄道に乗せてもらい通学したことや長い道のりを歩いたことなど思い出がたくさんある」と昔を懐かしんでいる。



【 現在の戸台口とは公営宿舎・「仙流荘」のあるところらしく、伊那村営バスの発着所やマイカーの駐車場になっている。 特に、駐車場は広大で数百台も止まれるほどで、ここから北沢峠方面の公営バスが発着している。 行楽シ-ズンの週末ともなればバス停には行列をなし、仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、鋸岳への登山口へと向かう。 バスは30人ほど乗れるマイクロバスで、積み残しなしで運行する模様。 この戸台口から標高2030mの北沢峠まで約40分、その間、バスの運転手さんは林道に咲いている花や林道から見える滝、山の様子などの説明をしてくれるという。 北沢峠が登山口になるため日帰りで登って来れるし、又、チョット健脚の人は仙丈と甲斐駒と両方登る人も多いという 】


次回、「戸台の集落



《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ)   FC2ブログ   C・掲示板   FC2 H・P   gooブログ   yahooブログ

《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」   日本周遊紀行「西日本編」   日本周遊紀行 (こちらは別URLです)

【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床   白神山地    紀伊山地の霊場と参詣道   安芸の宮島・厳島神社   石見銀山遺跡とその文化的景観

東北紀行2010内陸部    ハワイ旅行2007   沖縄旅行2008   東北紀行2010   北海道道北旅行   北海道旅行2005   南紀旅行2002


【山行記】

《山の紀行・記録集》
「山行履歴」   「立山・剣岳(1971年)」   白馬連峰登頂記(2004・8月)   八ヶ岳(1966年)   南ア・北岳(1969年)   南ア・仙丈ヶ岳(1976年)   北ア・槍-穂高(1968年)   谷川岳(1967年)   尾瀬紀行(1973年)   丹沢山(1969年)   西丹沢・大室山(1969年)   八ヶ岳越年登山(1969年)   西丹沢・檜洞丸(1970年)   丹沢、山迷記(1970年)   上高地・明神(2008年)

《山のエッセイ》
「上高地雑感」   「上越国境・谷川岳」   「丹沢山塊」   「大菩薩峠」




スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
旅と登山の検索コーナー
カスタム検索(サイトに合わせた検索結果を表示)
フリーエリア
【関連リンク情報】
最新記事
カテゴリ
プロフィール

orimasa

Author:orimasa
いらっしゃいませ・・!
「日本周遊紀行及び旅の記録」
にようこそお越しくださいました、
心より歓迎申し上げます。
タイトルの如く、主に日本各地を
巡りながらの情報ブログです。
記事はすべて、管理人自身が
独断と好みで調べたものです。
時々、誤認情報が生じる場合も
ございますので
あらかじめご了承下さい。

では、ごゆっくりどうぞ。




神奈川県厚木市
男性
ベテラン年代