2011-11-03(Thu)

南ア・仙丈ヶ岳紀行(25) 「峠へ・・、」

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 南ア・仙丈ヶ岳紀行(25) 「峠へ・・、」  .




南アルプススーパー林道とその周辺(峠の看板)



時折、薄日が差してきて眩しいほどの明るさに変化する。
ガスの動きも活発で、右手に仙丈の山腹らしいのが壮大に眺められる。 
ただ、左側頂上部は、しつこいぐらいガスが付きまとっていて姿を現さない。

馬の背でしょう。 たしか丹渓山荘からのルートになっているはずですよ。 それにしても雄大な尾根ですね・・!」 
若者が突然言う。

「そうですか、 それにしても大分見通しが良くなってきましたね」
正面を見上げると、遥かに上方まで林道が延びているのが確認できる。 
ただ、ある部分でプツリと途切れているのも判る。
“ハハーン、林道はあそこでストップしているな” 独り言である。


ところで、ここへきて身体が非常に重く感じている。 このまま行くとペースが非常に遅くなりがちである。
若者に思わず声を掛けてみた。

「今日、明日の行動予定はどちらですか・・?」
「はい」 

何か小生の問いを待っていたかのように、
「今日は峠のキャンプ場に設営して、仙丈と駒(甲斐駒ケ岳)の両方やろうと思ってます。 ただ、明日どちらへ向かおうかは未だ決めてはいません。 明日の気分次第です。」

やはりというか、山慣れした青年の様子と行動力であった。
「あ、そうですか、 無事、両方やれるといいですね。 天気も良さそうだし、きっとやれますよ。」
「はい」

ところで、峠のキャンプ場というのは峠を越えた十分ほど下った向こう側、つまり甲州側の北沢長兵衛小屋の前にあるはずである。 
仙水峠への基点でもあり、すぐ前に仙水沢が流れる。 
テントサイトはよく整地されていて、水は小屋前の施設でりようできるという。


若者にそれとなく・・、
「小生、チョット、バテ気味なので、宜しけりゃお先にどうですか・・?」
青年は遠慮がちに、

「そうですか、 そいじゃ申し訳ないけどお先に失礼致します」といって、そそくさ歩き出した。 
何が“申し訳ない”だか疑問であったが、若者の丁寧な気使いと言葉使いに恐縮する。

うしろ姿、歩きっぷりを見てみると、今までの倍のスピードで遠ざかって行くようでもある。
小生の同行しなければ、或は今頃はキャンプ場で設営に勤しんでいたことだろう。 
何か悪いことをしたような感じでもあった。

それにしても、ここまで来れば今夜の落着き先である「北沢峠」までは、ホンの一投足であろう。
今日一日、長かった道中もようやく終結である。


次回、「大平小屋






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