2011-11-16(Wed)

南ア・仙丈ヶ岳紀行(33) 「山の妖景」

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 南ア・仙丈ヶ岳紀行(33) 「山の妖景」  ,
 




シラビソとその若木


2合目マーク




暫くして、小さなピークを過ぎ、鞍部になった所で峠からもう一つの山腹からのルートと合流する。 
北沢長衛小屋道との出合いであり、二合目の標識も見えた。
ここを過ぎると次第に傾斜も強くなり、特に自然のままの道は木の根がゴロゴロ、倒木が横切ったりしていて慎重に歩く必要が有る。


間もなく、足場の悪い急登にかかった。 
木の根と岩の間の急斜面の道は少し苦しい。
森林帯ではあるが岩が露出していて、時々、両手を使っての所謂、四つん這いになって進むところもある。 
しかし、このような所は小生にとっては歓迎なのである。
重心を支えている二本の脚を少しでも負担を軽くすることが出来るし、何といってもいち早く高度を稼ぐことが出来るのである。


ハリモミの大木の根が巨岩を抱いて正面に立ちはだかっている。 
異様な光景である。 
妖しい景色であり、即ち「妖景」である。
否、これが自然の真っ当な姿であろう。
人智を越えた異様な自然の造形物は、時に崇め奉る神にもなるくらいだ。
単独の小生、何やら敬虔な気持ちになって、両手を合わせ一礼を施しておもむろに通り過ぎてゆく。


今、小生はたった一人で黙々と、ただひたすら山に向かって歩いている。 
「どうしてなんだろう・・?」
「それは、或る種の修行かもしれないよ・・?」
もう一人の自分が問いかけてきて、妙な返事を返してくる。 
 


どうして山を歩くのか、山に登るのか・・?』、 命題である。

景色が良くて、 頂上での感動がたまらない、 努力が報われる、 新鮮で何かの発見がある、 朝夕の御来光、日没、 空気の清涼感、 自然との一体感 等々いろいろある。

しかし、どうもそればかりではないような気がする。
忘れ得ないものがあり、気が付いてはいないものもある・・!、 
それは山に潜む、凄む、自然が造りだす不可思議な妖景であろう。 

これは山の魅力という以上に、それ以上の山の魔力かもしれないのである。


次回、「山ノ神、山の精







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