2009-05-19(Tue)

西丹沢:「檜洞丸(3)」

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西丹沢:「檜洞丸(3)」  

上りは石棚山コースを行く・・、  
ロッジを出て、程なくすると中川川に架かるユラユラ揺れる「赤い吊橋」を渡り、右手に箒沢山荘を見送りながら入山したのが7時30分頃か・・。
石棚山方面の取付点の処に指導標があり「階段九〇二段」とあり、往く手の困難さを物語っているようだ。 
予想通り早速の急勾配の上りである。 
先ずは板小屋沢を右に見ながらグングン上る。 階段状の登りは自分のピッチやペースでなく、階段に合わせて上らなければならないのが苦手な一つでもあるが・・。 体調は、昨夜の深酒・・?の影響も無く、いきなりの急勾配の割には予想よりも調子よく登れている。
それにしても物凄い急登である、高度をグングン稼げる。 時折、振り返ると上部が白の衣に覆われているが、下半身を曝け出している「富士山」が遠慮がちに見えている。

ヨウヨウにして「板小屋の頭」に到着、先ずはザックを下ろして小休止・・。
登り始めの頃、遥かに頭上にあった正面の「権現山」(1124m)の三角錐は、気が付いてみるとほぼ同じ高さに達している。 この地、「板小屋の頭」の標高は1118mであった。
これより先は、今までと比べて緩い登り、下りを繰り返しながらの楽しい尾根歩きである。両側に西丹特有のブナ林を見ながら、露岩混じりの小さなピークをいくつか越えて、ヤブ沢ノ頭に到着。
ここまで来るとブナ林に混じって所々にシロヤシオの大きな木が見え出す。
ブナの巨木もヤシオの大木も、いずれも今は固い蕾でしっかりと冬の寒さをガードしている。 所謂、モノトーンの世界であるが、やがて、春から初夏にかけては新緑と白い花とで華麗に彩られるのであろうが・・・。
ヤブ沢ノ頭のすぐ先が玄倉林道への分岐で、その一投足で石棚の山頂に到着したようである・・、 したようである、というのは石棚山付近の稜線は平坦で、標識が無ければどこが山頂か分からない程なのである。
その標識には、「石棚山:標高1,351m、桧洞丸2.6km、箒沢3.5km」とあった。
時に、10時少々過ぎた頃であった・・。

isitana
時期になるとこんな感じの石棚付近の山様

人の気配は勿論、小鳥の囀りもない深閑の世界である。
先週の日曜日(今日は昭和45年2月15日の日曜日、つまりこの1週間前)に降った雪だろう・・、この頃からホンの御体裁ていどに白い物が現われ出した。
思えば、ここ数日は春を思わせるような陽気で、2月の厳冬期が嘘のようである。 沢には氷らしいものは無く、今までの道中でも雪の姿もない・・、これが冬山かと愚痴をこぼしたくなるような山様なのである。
何故なら、我等はある程度の冬山の感触を期待し、装備もそれなりの雪山の支度で出掛けて来たのであり、今のところ、それらは背中の御荷物になっているのみである。
今後の桧洞の付近も雪山の感触は期待できそうもない・・。
相棒の鈴木氏と愚痴の一つもこぼしながら、再び、桧洞の山頂を目指して出立した。

石棚からは尾根伝いの道を往くことになる。
尾根とはいっても単調ではなく、結構登り下りが激しい。 ブナ林の巨木が続く枯木(実際は枯れてはいない、冬枯れである)の合間の左手にチラホラと「大室山」が見えているのが懐かしい。 この山は僅か2ヶ月前に初めて西丹沢に入って上った最初の山でもある。

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大室山を望む

新山の頭を過ぎ、テシロの頭を下ったところが同角方面の分岐であり、更に進むと西側の西丹沢の最奥部である本棚沢から東沢への分岐が現れる。 
本棚沢のルートはシロヤシオやトウゴクミツバが群生している所でもあり、近年、この道を「ツツジ新道」と称しているようである。
相変わらずの原生ブナ林の最後の急登をやりすごして、ヨウヨウにして桧洞の山頂へ着いた様である。

時に、11時45分であった。 
山頂直下、主稜ルートの線上に「青ヶ岳山荘」がひっそりと在った。 余りの静けさに営業しているかどうかも不明であるが、我等は意に解さず山頂部分で昼の宴を広げた。
それにしても我等の外には、音の気配、動く気配は全く無く、かえって気が引けるようであるが・・。

次回、「檜洞丸」終章へ・・、



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