2012-01-25(Wed)

大菩薩峠・紀行(6) 「続・雲峰寺」

.
「人が旅をするのは到着するためではなく、旅をするためである <ゲーテ> 




.




  大菩薩峠・紀行(6) 「続・雲峰寺」   .





写真;国の重文:雲峰寺本堂



裂石の古刹・雲峰寺は公道に面していて、参道より200段近い高い石段を上ると本堂、書院、庫裏などが建つ。
室町期(戦国期)に武田信虎によって再建され、武田家戦勝祈願寺として歴代領主の帰依が厚く、本堂、仁王門及び庫裡はすべて重要文化財に指定されている。

山号は「裂石山雲峰寺」で、開創は天平17年(745)というから奈良朝時代でありかなり古い。
日本の歴史上初めて朝廷から僧としては最高位の大僧正の位を授かった「行基」(668~749年)が成したといわれている。


寺の縁起によれば、行基菩薩がこの地を訪れたとき霊雲が烈しい光を帯びて当山の上にまたたき、山や谷を大いに震わせた。そして、山中にある高さ15メートル余りの大石がにわかに真二つとなり、巨大な石の裂け目からは萩の大樹が生え、さらには石の上に燦然と十一面観音が出現したといわれている。それを目の当たりにした行基はその萩の木を崇高な心で切取り、十一面観音像を彫って一庵(雲峰寺)に奉祀しを開基したと伝えられている。
裂石や萩原、そして大菩薩という地名の由来はこの名刹からうまれたともいわれる。


甲斐国の府中からみて鬼門にあたるこの寺は、平安後期、甲斐の国を支配するようになった武田氏によって、武運長久の祈願寺として深く崇敬され、禅宗へと転じることとなる。


室町末期の天文年間に入ると火災によって諸堂すべてを消失しましたが、その再興に向けては武田信虎(武田信玄の父)が印判状(押印、認印;現存している)を与えて励ましたという。

又、永禄元年(1558)には武田信玄が武運長久を祈願する文書を納め、再建を果たしている。 
現在の本堂、庫裏、書院、仁王門はこの時期の建立と考えられ、何れも国宝に指定されている。


武田家の家宝もあった日本最古の「日の丸の旗」が残るといい、後令泉天皇から清和源氏源頼義へ下賜され、その後甲斐武田氏に伝わったものとされている。

また、この寺には天正10年(1582)武田勝頼が天目山で自刃したあと、家臣が再興を期してひそかに当寺に納めた「孫子の旗」(有名な風林火山の旗)六旗をはじめ、信玄の護身旗である「諏訪明神旗」、そして「馬印旗」といった武田軍の軍旗が所蔵されているとのこと。


天正十年(1582)には武田勝頼が一族とともに天目山麓の織田信長との合戦に敗れ自刃し、甲斐の名門・武田家は滅亡する。

その折、家臣たちが再興を期して武田家の重宝をひそかに当山へ納めたといわれている。
後令泉天皇から清和源氏の源頼義(陸奥守・鎮守府将軍;平安後期、前九年の役で奥州の安倍氏と戦う)へ下賜された武田家家督相続の証である日本最古の日の丸の御旗や風林火山の孫子の旗など、武田家代々の戦勝祈願の寺としてさまざまな宝物がこの寺に託されたという。 


次回、「武田家滅亡の地




【小生の主な旅のリンク集】

《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ)   FC2ブログ   C・掲示板   FC2 H・P   gooブログ   yahooブログ

《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」   日本周遊紀行「西日本編」   日本周遊紀行 (こちらは別URLです)

【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床   白神山地    紀伊山地の霊場と参詣道   安芸の宮島・厳島神社   石見銀山遺跡とその文化的景観

東北紀行2010内陸部    ハワイ旅行2007   沖縄旅行2008   東北紀行2010   北海道道北旅行   北海道旅行2005   南紀旅行2002


【山行記】

《山の紀行・記録集》
「山行履歴」   「立山・剣岳(1971年)」   白馬連峰登頂記(2004・8月)   八ヶ岳(1966年)   南ア・北岳(1969年)   南ア・仙丈ヶ岳(1976年)   北ア・槍-穂高(1968年)   谷川岳(1967年)   尾瀬紀行(1973年)   丹沢山(1969年)   西丹沢・大室山(1969年)   八ヶ岳越年登山(1969年)   奥秩父・金峰山(1972年)   西丹沢・檜洞丸(1970年)   丹沢、山迷記(1970年)   上高地・明神(2008年)

《山のエッセイ》
「上高地雑感」   「上越国境・谷川岳」   「丹沢山塊」   「大菩薩峠」





スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

FC2カウンター
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
旅と登山の検索コーナー
カスタム検索(サイトに合わせた検索結果を表示)
フリーエリア
【関連リンク情報】
最新記事
カテゴリ
プロフィール

orimasa

Author:orimasa
いらっしゃいませ・・!
「日本周遊紀行及び旅の記録」
にようこそお越しくださいました、
心より歓迎申し上げます。
タイトルの如く、主に日本各地を
巡りながらの情報ブログです。
記事はすべて、管理人自身が
独断と好みで調べたものです。
時々、誤認情報が生じる場合も
ございますので
あらかじめご了承下さい。

では、ごゆっくりどうぞ。




神奈川県厚木市
男性
ベテラン年代