2012-02-21(Tue)

大菩薩峠・紀行(23) 「丸川荘」

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大菩薩峠・紀行(23) 「丸川荘」 .




雪の丸川荘




本日の泊まり宿は峠の山小屋・「丸川荘」である。

玄関を入ると夫婦者らしい方が迎えてくれた。

「どうぞお休み下さい。 どちらからかえ・・?」
「はい、峠(大菩薩)からです。 今夜こちらで御厄介になろうとおもっております」
「おお、そうかね。 それにしてもお早いお着きだね」


暫くは主人らしい人と雑談に耽る。
木彫りのコケシのことや、最近の登山者のマナー、登山者事情など興味深い話題もあり、大菩薩の雪質のことや、数年前の大雪の時は峠で1mもあったそうだ。
飾ってある仏像や観音像なども手作りだそうで、その見事さにびっくり。


名の知れた規模の大きい建物と違って、こちらはこじんまりとしたワンルーム形式の山小屋であった。
時間のせいもあってお客は今のところ小生一人のようであった。
山小屋の雰囲気とはいいもんである・・!!。


丸川荘は東京オリンピックの2年後の年、昭和41年(1966年)に先代小屋番の渕井万吉の手によって建造され、その後二代目の小屋番である只木貞吉氏に引き継がれ、現在に至っている。

先代小屋番は、創業当時に独学で「木彫り」を始め、数多くの作品を残したというが、二代目・只木貞吉も、先代から木彫りの技術を引き継ぎ、現在も意欲的に創作している。

こちらの丸川荘の建物は近年改築されたらしく比較的新しい造りであるが、あくまでも山小屋らしい簡素な造りのようであった。
今でも昔ながらのランプの明かりを使っていて、発電機のように騒音もなく夜は静寂そのもの。 
動物たちの息遣いさえも聞こえてくるようだ。



山小屋は山旅をする人の仮の宿であろう。 
夜露を忍び、身体を横に出来て保温が保てればそれで良いのである。
この丸川荘はご夫婦で営んでいるらしく、如何にも我が家といった感じで好感が持てる。
親父さんの話では、下界の人とよく話をし、懇親を深めていて、今では独特のコケシ作りに精を出しているらしい。
このご夫婦の人の良さに引かれて、常連の登山客も相当数いるという。


山が好きで、山に来る人にとって山小屋とはかけがえのない「」である。
しかも、その中に景観溢れる自然美があり、人間味豊かなもてなしをを受ければ、当然そこには世俗の紛らわしさを超えた憩いの場所となり、忘れ得ぬ想いとなるはずである。
特に単独行者にとっては、いかにも痛感するものである。


次回も、「丸川荘



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