2012-03-13(Tue)

大菩薩峠・紀行(37) 「尾崎行雄」

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大菩薩峠・紀行(37) 「尾崎行雄」 .




東京・永田町の憲政記念館に立つ、晩年の「尾崎行雄」銅像




明治維新後、多摩川上流域の山林は過度の伐採や開墾、焼畑等が行われており、そのため森林の荒廃や水質の汚濁がしばしば発生するようになった。 
更に、東京府は降雨のたびに水源である多摩川や玉川上水の水が濁ることに悩まされてきた。

そこで、その原因を探るた水質専門家による調査を依頼し、結果、東京市の飲料水や東京府の農業用水を安全に確保するために多摩川上流域に広がる森林を「水道水源林」として管理を開始するようになった。


東京府が水源林経営に本格的に着手してから9年後の1910 年(明治43)、『 水源林の経営は、市民に水を供給する責任を負っている東京市が行うべきである 』との尾崎行雄東京市長の判断によって、東京市による水源林の経営が始まったのである。


水道水源林の位置は、山梨県塩山市、丹波山村、小菅村、東京都奥多摩町に分布していて、水道水源林の面積は約22,000ha 、そのうちの64%が山梨県に属している。

多摩川の水源林は保水能力のない針葉樹林は少なく、7 割以上がブナ、栂、ミズナラ、カエデ類を中心とした天然の落葉樹であり、人手があまりかからない良質の林で形成されている。


尾崎行雄(1858-1954)は神奈川県津久井町(現、相模原市)の出身で、95才という長寿を全うした。
代議士生活63年(25回連続当選)という世界一の記録保持者(二番はイギリスのチャーチル)で、「憲政の神様」ともいわれ、一貫してクリーンで明朗な政治家であったという。
この間、東京市長時代は明治36年から9年間に及ぶ。



犬養毅(第29代内閣総理大臣、五一五事件で暗殺)とは大の親友で、民主主義のために闘った二人は尾崎とともに「憲政二柱の神」と仰がれた。
犬養が昭和7年5月15日に陸軍の政治テロにより射殺されたとき、イギリスにいた尾崎は、

『 我が友の 殺されたるを夢として 聞かんと祈り眞かと思ふ 』
と悲墳の歌を作っている。

昭和12年、老齢尾崎が79才のときの議会演説で、『 日本帝国はどこに行くつもりで舵をとっておるのか・・! 』と、決死の覚悟で軍部の横暴や軍事費の増大を批判した。
 
このもの凄い演説は新聞にも大きく取りあげられ、全国から感動の手紙が続々と届いたという。
しかし、尾崎の必死の努力は空しく軍国主義はますます進んで、日中、太平洋戦争に突き進んでゆくことになる。


次回最終、「奥多摩湖とむかし道



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