2012-07-16(Mon)

南ア・鳳凰三山紀行(49) 「付記・概念南アルプス」

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  南ア・鳳凰三山紀行(49) 「付記・概念南アルプス」  .




南アルプス北部の概念図  




最後に南アルプスについて、

南アルプスは、通称を赤石山脈とも呼ばれ、最も広義には、諏訪湖及びその周辺を頂点とし、東では釜無川と富士川、西では天竜川に挟まれた山地をさす。
この意味での赤石山脈は、いくつかの山脈の集合体という意味で、赤石山系とも呼ばれる。

南アルプスを源流とする河川は富士川、大井川、天竜川と三つの大河が流れている。
何れも太平洋、駿河湾の遠州灘に流れ込んでいるが、特に、天竜川は長野県の諏訪湖を源としていることは、余り知られていないようだ。
この湖から30kmほど南東、山梨県との県境・富士見高原(富士見町)でこの湖の集水域は終わっている。

次に、富士見高原から東に降った水域は、甲府盆地を潤す釜無川へ流れ込むことになる。
この釜無川、甲武信岳の直下に始まる笛吹川とは甲府の南であわさり、急流として名高い富士川と名を変え駿河湾まで駆け下る。
 
諏訪湖あたりを頂点としてこの両川を辺として描かれる鋭角な三角形、その中の一帯が急峻な3000メートル峰を並べた南アルプスと呼ばれている山岳地帯である。
筆頭は富士に続いて第二位の海抜を持った北岳の3192m(近年は3193mが一般的)。
この北岳の南には、間ノ岳があり、稜線はここで東西に枝分かれし南に連なっていく。二つの稜線の狭間に涌きでた一滴は、やがて駿河湾に注ぐ大井川の流れをつくりだしている。

南アルプスの峰々、アプローチによって北部、中部、南部の三域に分けることができ、北部は、甲府を起点とする山梨県から登る南アルプス、直下まで通じている南アルプススーパー林道の恩恵でアプローチに優れ、首都圏からでも1泊から2泊で出かけることが可能な地域である。
北端は、花崗岩と白ザレの甲斐駒ヶ岳、続いて、富士に次ぐ海抜点をもつ北岳、その南には間ノ岳、農鳥岳が連なり白峰三山の名がある。

北岳を取り巻く野呂川に隔てられた西側には、3つのカールを有した仙丈ヶ岳があって、甲斐駒とともに北沢峠より登山道が整備されている。
北沢峠には、伊那側からもバスが運行されていて、西からアプローチする登山者に利用されている。
北部のこれらのピークは、高さも景観も魅力たっぷりであり、かつ手軽に登れる高峰であって人気も高くシーズン中は常に混みあっている.
 
山脈中部域、間ノ岳で分かれ西側の稜線に並ぶの峰々は、天竜川の流れる伊那谷からのアプローチがよく、長野県側の南アルプスといえるだろう。
このあたりで魅力的で際立ったピークは塩見岳のみであって、他の山々は全山縦走の中継点といった感じである。
伊那谷を走る飯田線や中央道がアプローチに使え、三伏峠が縦走路の入口になる.
 
西側の稜線をさら南にたどれば、荒川三山、赤石岳、最南の3000メートル峰である聖岳まで起伏激しくピークが並んでいる。
このあたりの峰々は、大井川を遡って静岡県側から入山するのが普通である。
アプローチは、海岸線を走っている東海道線や東名高速などからはほど遠く、小屋も離れ離れでやや困難だから、北部の山々に比べ、訪問者は少なく静かな山域として残っている。

この先南には光岳を筆頭とした深南部と呼ばれる山々も続いているのであるが、これらはいっそうアプローチが悪い。
第4の山域である間ノ岳から別れた大井川東岸の稜線もあって、農鳥岳から南は白峰南嶺と呼ばれ、笹山、笊ケ岳、青薙山などいくつかのピークが存在しているのである。


北アルプスが、急峻な山容の山が多いのに対して、南アルプスは北部の甲斐駒ヶ岳~鋸岳一帯を除き、比較的なだらかな山容の山が多い。
これは、南アルプスが北アルプスより新しく隆起した山であるため、比較的浸食が進んでいないためだと考えられている。
ただ、北端の甲斐駒ヶ岳~鳳凰三山の連峰だけは花崗岩よりなり、山肌が真っ白で南アルプスの中では異彩を放っている。
また、氷河の痕跡である圏谷(カール)が、仙丈ヶ岳・間ノ岳・荒川岳などに見られる。


南アルプスの高峰は、九山の3,000m峰があり、10山が日本百名山に選定されている地域でも有る。


南アルプス・鳳凰三山紀行  終 .



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