2012-12-20(Thu)

霊峰・日光の山々(25)女峰山 「稚児ヶ墓」

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霊峰・日光の山々(25)女峰山 「稚児ヶ墓」




稚児ヶ墓



陽がだいぶ高くなり、輝きだした頃の6時頃「稚児ヶ墓」到着。
一服するには良いところで、ここらで軽い朝食を摂ることにした。

その前に、お地蔵様(稚児)にお参りする。
台座の石碑には何やら刻してあり、鮮明ではないが坊さんの名が刻してあるようだ。



その伝えを「日光輪王寺 25号」(昭和41年、日光山輪王寺)から要約すると、

『 延元元年(1336)8月、女峰山に分け入った実道坊という修験僧の後を追って入山した稚児が、師に逢うことも叶わずこの地で倒れ、亡くなってしまった。これを哀れみ、一山の僧たちが相謀って墓を営み供養したのが稚児ヶ墓である。後にこの知らせを受けた実道坊は、悲嘆のあまり黒髪山中腹の断崖に身を投げてしまったという 』。



黒髪山は男体山の別称であり、稚児とは幼子ではなく、寺院で下働きをする少年をいうらしい。 
その墓石は、右手に錫杖(しゃくじょう;僧侶・修験者の持つ杖)、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩である。


造立は嘉永元申年(1848)。台座正面には「兒墓」、裏側には「實蔵坊 観徳坊 永観坊 通勝坊 正住坊 乗音坊 城秀坊」など、江戸時代の正保2年(1645)に確立したとされる近世日光の寺院である衆徒二〇院、一坊八〇坊のなかのいくつかの寺名が刻まれている。




露の草原帯からカラマツの再び植林帯の中へと進むが、眼前に見えている主峰は一向に近づいてこない。

決して急な登りではないがチョット息苦しく、動悸も激しく、顔面から汗が滴り落ちる。 朝食後ということもあろうが、未だリズムに乗れないようだ。

斜度は次第に上がってくるが、それに呼応するかのように明るい笹原が周囲に広がる。振り返れば、彼方の向こうに日光の街が鮮明に望める。 気が付けば、ずいぶんと遠くまでは来たもんだ。 



すると突然、ガサゴソと人の気配がした。
様子を伺うと、何やら覇気が無さそうであり、口を開いたのは「すいませんけど、水を一口戴きたいが・・、」、言われるままに、素直に差し上げて事情を聞くと、「夜っぴいて登っていたが、この先で完全にバテてしまい、それに水を持参するのを忘れてしまい、仕方なく下山するところです」という。 

山歩きには、常識的にも水は必携品であり、貴重品である。 まして女峰山へは主として尾根道のルートであり、水場は無いと心得るべきである。


次回、女峰山 「白樺金剛







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