2009-07-27(Mon)

立山・剱岳「天の記」(22)  「終章」

別山乗越から剣沢と剣

雷鳥沢ルート

雷鳥平みくりが池
写真:別山乗越から剣沢と剣
写真:別山乗越から雷鳥沢ルート
写真:雷鳥沢からの見晴らし(みくりが池、地獄、国見山・天狗岳)


立山剱岳「天の記」(22)  「終章」

明けて本日は、昨日の妖気とはうって変わって好天に恵まれた。 
一瞬ではあるが、体調がまずまずなので昨日のことを察して、今日、今一度、「剣」に借りを返すべくアタックしようと思ったが、自己の事情もあるので、さすがに2度目は断念した。 
今日は、壮大な剣御前の麓を捲いて、別山乗越から雷鳥沢を下りることにする。
尚、「剣御前」は立派な山容をしているが、立山や剣の間に挟まれて、いつしか忘れられた山になってしまったようだ。 山道は、途中までは確かであるが上部は藪こぎを強いられ、ピーク手前あたりは道も鮮明でなくルートファインディングに苦労するらしい。 現在、地図上では破線の道(難所ルート、不確かなルート)の登山道になっているとのこと。 
しかし、剣御前と一服剣の鞍部を「黒百合のコル」と命名されているように、剣御前の頂上から直下付近は黒百合をはじめお花畑が広がる絶好地でもあり、又、剣岳の展望も絶佳であろう。 剣御前小屋からも近く、主稜線でもあり、何故敬遠されているのか不思議である・・!。

別山乗越から、頂部はやや雲に隠れているが「剱岳」を見納めして下ることにした。
雷鳥沢から暫くジグザグの急な下り道が続き、急激に高度を落とす。 ドンドンと下るのはいいが、さすがに3日間の行動で足が弱まり、疲れているのを感じる。 中間辺りまで下ると道も緩やかになり、お花畑の大斜面の広がりが気持ちが癒す。
やがて立山連峰の山麓高原が大きく開ける。 正面には雷鳥平、左手に広がる浄土沢のパノラマが開け、左背後には雄山・大汝山・富士折立の懐かしい立山三山が聳える。 雷鳥平の広―いキャンプ場も今日あたりは点々としたテントが張られたなくチョット寂しげである。 
それにしても雷鳥平周辺は賑やかなところである。 既に観光客やハイカーの皆さんが右に左に往来している。 だが、ここ雷鳥平から室堂方面を見たところ、かなりの高所で上り坂が続くようである。 やはりというか、立派な遊歩道が敷かれているわりに、ここから室堂ターミナルまでは疲れた体にとって最大の難所となってしまった。 因みに、室堂に戻る道は標高差100mの登りになっているそうだ。
途中、エンマ台からは灰色の大地から激しく噴煙を上げる「地獄谷」全体が見渡せ、又、山裾に広がる「山崎カール」が雄大である。 そして火口湖の「みくりが池」がすぐ近くに見え、幾らかでも疲れを癒してくれた。 そして室堂ターミナルへ、ヨウヨウに到着した。

室堂からは通常の乗り物で富山へ向う。 
途中、金沢の「兼六園」を見物した後、金沢の奥座敷と言われる山間の静かな湯涌温泉で、昨日までの山中の汗と垢を洗い流した。
その翌日、金沢から福井、米原へ到って、新幹線で帰路へ就いた。


終わりに・・、
この記録は、小生が若かりし頃、初めて「剱岳」へ登攀した時の、メモから掘り起こした追憶紀行記です。 当時の登行記録と併せて、往時の立山信仰の概要や立山周辺の土地柄、立山周辺の山様、そして、最近話題になっている映画「剱岳点の記」の若干のエピソードを絡めて本稿にしたものです。 
尚、剱岳や関係写真、資料については有難く拝借致しました。ここで改めて謝意を表すと共に、悪しからずご了承下さるようお願い申し上げます。


【山旅日程】 昭和46年8月18日~22日

【第1日】 上野⇒(車中泊)⇒富山

【第2日】 富山⇒立山⇒美女平⇒弥陀ヶ原⇒室堂--->一の越--->立山(雄山・3003m)--->汝山--->富士ノ折立--->別山乗越--->剣沢--->剣沢小屋(泊)

【第3日】 剣沢小屋--->剣山荘--->一服剣(2618m )--->前剣(軍隊剣・・?2813m)--->平蔵の頭--->平蔵のコル(避難小屋)--->カニのタテバイ(梯子)--->カニのヨコバイ(クサリ)--->剣岳山頂(3003m→2999m)--->避難小屋--->前剣--->一服剣--->剣山荘(泊)

【第4日】 剣山荘--->別山乗越(剣御前小屋)--->雷鳥沢--->室堂⇒立山⇒富山⇒金沢⇒兼六園⇒湯涌温泉(泊:金沢の奥座敷・山の湯「うえのや」)

【第5日】 湯涌温泉⇒金沢⇒福井⇒米原⇒新幹線⇒新横浜⇒自宅

次回、最後に『劒岳・点の記』について・・、


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