2010-06-06(Sun)

金峰山の奇跡; ;第一部:登行編(5)

【全文要旨】

鼓動が高鳴る“奇跡の体験”は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。 
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・

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やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!
以下は本文へ・・、
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 金峰山の奇跡; ;第一部:登行編(5)    


【閑話休題】  奥秩父という山々・・、

瑞がき山の北端、信州峠の北西に位置するアルプス的な風貌の「八ヶ岳」に比して、緑に覆われた褶曲的な山脈が「奥秩父」である。

その八ヶ岳は、本州を二分する重要な地質構造線のフォッサ・マグナの中央に噴出した火山群で、15万年以上も前に活動したものであり、硫黄岳の爆裂火口が今も顕著に観られる。
一方奥秩父は、太平洋プレートなどに押されて出来たシワ(皺)で生成過程が全く違う山系であり、 南部の相模の屋根といわれる「丹沢山系」と同種の成り立ちといわれる。 

登山の歴史は八ケ岳より奥秩父の方が古く、明治末期から大正はじめにかけて、木暮理太郎とか田部重治などの先駆者達が開発してくれたという。
特に英文学者で山旅を楽しんだ田部重治(1884-1972)は、奥秩父は大きな保水力を持った森林と、その水が川となって流れ出る渓谷の美がこの山域の魅力であるとし。 雄大な日本アルプスの山々の特徴と併せて、20世紀初頭『日本アルプスと秩父巡礼』を刊行、1930年には『山と渓谷』として出版し、世に秩父山系の山の様子を広く知らしめた。

奥秩父は山域が比較的広く、標高2600m圏の高峰を含め、2000m級の山々が多数連なっていることから北アルプス、中央アルプス、南アルプスに比してここを「東アルプス」と呼ぼうという声が、近年、この山域の山愛好者や山小屋関係者(東アルプス楽集国)などから出ているらしい。
尤も、この名称については疑問もあるようで・・、
“「秩父アルプス」の方がよい”とか
“一応アルプスというからには、3000m程度の高峰を持っていないと・・、森林限界を越えているのはせいぜい金峰山くらい”とか、
“奥秩父が深い山なんて言うのはおかしい、南アの南部みたいなのを深い山というと思うよ。奥秩父なんか核心部に国道や林道が通っていて、どこ歩いていても自動車の音が聞こえるようじゃ”
・・等といった懸念の声もある。

元々「アルプス」という用語は、ulps(尖峰)という意味で、のっぺりとした山ではなく氷河地形のように 尖った山のことを指すようだ。
日本での「日本アルプス」という呼称は、かのイギリスの探検家・W・ウエストンが日本アルプス登山の傍ら、母国向けに付した名前であり、その後、初代日本山岳会会長・小島烏水がこれにあやかって北アルプス、中央アルプス、南アルプス等の呼称を付けたのであった。

因みに、秩父山系の山々を領域別に観てみると・・、
東秩父: :雲取山から長沢背中稜・棒の峰、有間山・武甲山・丸山・伊豆ガ岳等。 荒川の源流域で東側は高麗川・入間川の源流域
中央秩父: :雲取山から甲武信岳に至る稜線。軒並み2000mを超える稜線で、多摩川と荒川の源流域。 青梅街道や秩父往還道が山腹を走り、秩父の山と言えばこの稜線の山のことを指すことが多く、都心からも見える。
西秩父: :甲武信岳から国師岳・金峰山、瑞がき山から信州峠を経て長野盆地に落ちる稜線で、富士川・千曲川の源流域。この山域は奥秩父の核心部で軒並み2500mを超える亜高山が多い。
北秩父: :甲武信岳から三宝山を経て、荒川・千曲川・利根川の源流の尾根に複雑に分かれる。目立って高い山は無いが標高1500m前後で粒ぞろいである。中でも両神山は大きな山であり著名である。
南秩父: :非常に広大な山域であり、相模川・富士川・多摩川の源流帯を造る。 雁峠から大菩薩嶺、小金沢山、笹子峠、三ツ峠山、御坂山、黒岳、王岳、釈迦ガ岳、毛無山を経て富士宮市に落ちる南北線と大菩薩南の丸川峠から牛寝通、三国山、笹尾根、陣場山、城山を経て多摩丘陵になる東西線に大別される。 笹尾根からは多摩川支流の源流域の山々で、奥多摩の尾根が派生し、御前山や大岳山や御岳山など良く知られているものも多い。南北線は、2000mを超える山が多いが、東西線は軒並み標高は低く穏やかな稜線がだらだらと続いている。

以上のような奥秩父の山域を、「東アルプス」と呼称することが普遍化、一般化するかどうかは見ものでもある。




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