2010-06-06(Sun)

金峰山の奇跡; ;第一部:登行編(10)

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金峰山の奇跡; ;第一部:登行編(10)      


山頂の岩山・「五丈岩」に登り、つかの間の眺望に堪能する。 
今日は眺望は最高だが、この辺りは風の通り道なのか先程から冷たい強風が吹きつけていて、早々に降りる。


この石塔の近くに金峰山の山頂碑が立っているが、実は、金峰山山頂はまだ後ろにある岩山のようだ。 そして、実際の山頂には頂上印のケルンが数個積んであり、標識には「金峰山山頂 2595m」とあった。
ただし、近年・平成期の金峰山山頂の標高は2599mとされている。 

尚、新旧の地図には2598mや2595mと表記されているものもあるが、平成3年の国土地理院の「日本山岳標高一覧」で は2599mに修正され、記載されているようである。

国土地理院 日本の山岳標高一覧(1003山)
http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/mountain.html 


近年の標高、高度の測定は「GPS式高度計」という精密装置を使用し、地球上空2万mを周回するGPS衛星からのマイクロ波を受信し、位置を測定するのが一般的らしい。 
現在では100kmはなれた2点間の高さの差をGPSによって決定するのにも、数時間の観測で数cmから数mmの誤差精度が可能であるという。
GPSとは、グローバル・ポジショニング・システム (GPS::Global Positioning System) のことで全地球測位システムとも言い、地球上の現在位置を調べるための衛星測位システムのことである。 身近なところでは「カー・ナビ」(カー・ナビゲーションズ・システム)でお馴染みである。
 






登行ルートと標高の変化(提供者に感謝)



赤い鳥居が目を引く五丈岩は、往時の山岳修行の象徴だったことが覗える。


五丈岩石塔の基部には風雪に耐えて赤い鳥居が設えてあり、五丈岩そのものに神仏が宿り、「神仏畏敬」の念が払われていたことが覗える。

そういえば「金峰」とは他のどこかで聞いた名前である。 
そう、奈良吉野の「金峰山寺」であり、金峰山は奈良県の吉野山から山上ヶ岳までの連峰の総称のことでもあった。 
叉、金峰山という名称の山は全国にも点在しているらしい。 
何れも、金峯山修験本宗を信仰する修験道の山で、多くはその山に奈良県吉野金峰山の「蔵王権現」を勧請したことに因むという。 

こちら甲州の金峰山も古くは修験道の盛んな山であったらしく、五丈岩の麓には蔵王権現を祀る社や像が安置してあったらしい。


因みに、「蔵王権現」とは・・、

先ず、権現とは「権(かり)の姿で現れた神仏」の意で、仏が化身して日本の神として現れること。 単例が徳川家康が「権現様」と言われる所以は、死んで仏になりなお且つ神に祀られた現象を云う。
蔵王権現とは日本仏教における信仰対象の一つで、インドに起源を持たない日本独自の仏で、奈良県吉野の金峯山寺本堂(蔵王堂)の本尊として知られる。 
元より、役小角(えんのおづぬ、7世紀頃の山岳修験行者)が、吉野の金峯山で修業中に示現したという伝承があり、釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の三尊の合体したものともされている。
今でも吉野の蔵王堂には互いにほとんど同じ姿をした三体の蔵王権現像が並んでいて、本尊として祀られている。 
スキー場やお釜で有名な蔵王連峰もそのひとつで、主峰・熊野岳の頂上に蔵王権現を祀っている。


何れにしても、五丈岩の特異形といい、金峰山の山容の秀麗高雅な点では、やはり秩父山群の王者であろう。 
信州と甲州の両側からみても奥秩父山群の奥にあって秘峰感さえ漂うが、先ほど登行中にすれ違った70歳の御老体を含めて、「金峰党」なるぞっこん惚れこんだ人たちがいると聞くし。 
二度、三度、四度と登りたくなる魅力ある山にはちがいない。
小生もその内の一人になりそうで、この日以降、家族や友人たちを含め五から六回、この山の頂に立ち、蔵王権現を参拝したのであった。

つづく・・、



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